イラン・バム地震の災害調査団派遣について

 

2004年1月13日(月)

 

2003年12月26日イラン南西部のケルマン州で中規模な地震(Ms=6.5)が発生し、バム市とその周辺の人口約12万人の3分の1の約4万人が死亡し、10万人以上の家屋が失われるという大災害が発生しました。日本建築学会では地震直後にホームページを立ち上げ、情報の収集と発信を行いました。また災害委員会委員に災害調査団派遣等に関するアンケート調査を実施しました(アンケート結果の要約)。さらに2004年1月13日(月)には2003年度第2回(拡大)災害委員会を開催し、バム地震の速報会を開催するとともに、災害調査団派遣等に関する審議を行いました(議事録案)。その結果、以下のことが了承されました。

 

1)建築学会単独ではなく、すでに派遣を予定している調査団と協調し日本建築学会調査団を派遣する。

2)まとめ役は源栄正人幹事(東北大学)が担当する。調査メンバーは13日時点で壁谷澤寿海教授(東京大学地震研究所)、久田嘉章幹事(工学院大学)とし、その他のメンバーは源栄幹事が調整する。

3)イラン側のカウンターパートとしてInternational Institute of Earthquake Engineering and Seismology(IIEES)を予定する。

4)派遣を予定している主な調査団には以下のようなグループがあります。

    文部科学省科学研究費・突発災害調査研究による調査団

代表は鈴木貞臣教授(九州大学)で、建築は壁谷澤寿海教授(東京大学地震研究所)、久田嘉章教授(工学院大学)が担当。

    土木学会による調査団

団長は宮島昌克教授(金沢大学)、副団長は目黒公郎助教授(東京大学生産技術研究所)。

    日本地震工学会による調査団

担当は小長井一男教授(東京大学生産研究所)、建築は源栄正人教授(東北大学)、久田嘉章(工学院大学)が分担。

 

 

以上 

日本建築学会・災害委員会