修論・卒論テーマ
当研究室の修論・卒論テーマは研究室の研究活動とほぼ重なっています。修論・卒論生とは相談の上、以下のようなテーマを選定してもらっています。私が最も尊重したいのは学生の主体性と自発性です。おもしろいテーマがあれば、既存のテーマに拘らず、どんどん研究を進め、願わくば自分の才能と自信を見つけてもらいたいと思っています。テーマ内容を大きく分けると地震防災班と建物班に分かれます。3年建築セミナーは、建築構造及びコンピュータ利用の基礎の修得を目指しています。
地震・地盤関連の研究テーマ
強震動予測手法と首都圏における入力地震動策定に関する研究
活断層の近傍の建物の震災対策に関する研究
建物班の主な研究テーマ
超高層建築の地震応答解析と制震補強に関する研究
免震レトロフィット建築に関する研究
地震防災班の主な研究テーマ
超高層建築の効果的な災害対応に関する研究
BCM(事業継続マネジメント)・LCM(生活継続マネジメント)に対応したビルについて
標準化された危機管理システム(Incident Command System)に関する研究
新宿駅周辺地域のエリア防災マネジメントに関する研究
新宿駅西口地域における自治体・事業者・住民協働による地域地震減災に関する研究
その他の研究テーマ
緊急地震速報と構造モニタリングシステムの利活用に関する研究
災害で逃げないですむための、高付加価値のまちづくりに関する研究
世界の都市における首都東京の災害危険度に関する研究
3年次セミナー
地震工学と地震防災、および都市防災の基礎を学ぶ。首都直下地震や海溝型超巨大地震の地震動特性から、津波被害、地盤災害、耐震・制震・免震等の基礎、超高層建築を対象とした制震補強や早期被災度判定システムなどへの最先端の応用技術も学ぶ。さらに東日本大震災で問題となった津波・液状化・地滑り災害から、洪水・高潮・火山噴火・群衆(パニック・暴動など)など巨大都市の様々な複合災害を知り、自助・共助・公助による様々な対策により災害時に「逃げないですむ建物・まち」を目指した基礎的な学習も行う。また毎年実施している新宿駅周辺地域での事業者を対象とした共同セミナー・講習会や、秋の防災訓練(工学院大学・新宿駅周辺地域など)にも参加し、建物の防災・減災対策や防災まちづくりを実践的に体得する。セミナーの最終回には、自主学習による研究発表会を実施する。セミナー期間中にはゼミ合宿(富士吉田など)などの行事が行われ、大学院生や卒論生との交流を通して当研究室の研究内容を徐々に理解することを期待している。