強震動予測手法は入力地震動の策定などに応用されていますが、同じ震源と計算地点を対象としても、用いた計算手法やモデルにより得られた結果には大きな差異が生じてしまいます。同じ条件下で結果の相互比較を行い各手法、計算コードの適応範囲やばらつきを検討することを目的としています。
対象とする強震動予測手法は理論的手法、数値解析手法、統計的手法です。理論的手法と数値解析手法は長周期地震動に適しており、統計的手法は短周期地震動に適した手法です。
実施したステップ一覧は以下の通りです。
STEP1: 点震源 一様・2層地盤
STEP2: 面震源 2層地盤
STEP3: 点震源 4層地盤
STEP4: 面震源 2層地盤
STEP5: 関東平野（中小地震）
STEP6: 関東平野（巨大地震）
STEP7: 首都直下地震
STEP8: 想定首都直下地震
STEP1～STEP4は簡易モデルであり、STEP5～STEP7は実地震モデルを使用しています。STEP8に関しては想定首都直下地震モデルです。
＋謝辞
本プロジェクトは文部科学省・科学研究費・基盤研究（B）「大都市圏で想定される広帯域強震動と超高層建築の減災対策」（代表：久田嘉章（工学院大学）、平成24-26年度）の研究助成により、日本建築学会・地盤震動小委員会（主査：加藤研一（鹿島建設））および工学院大学・総合研究所・都市減災研究センター（代表：久田嘉章）との連携のもとに行われています。
