2-4.看板作成について                            
   
防災訓練を実施するにあたって、実際に火災を起こしたり壊したりするわけにはいきません。そこで模擬災害の内容を記した看板を作成し、訓練当日には作成した看板を設置することで災害状況を示すものとします。
また、設定した模擬災害の種類によっては看板と一緒に実施スタッフを配置する必要があります。
 以下の図は代表的な看板の一例です。
一般的なプリンタで印刷できる大きさのA4サイズを2枚上下につなぎ、ダンボールに貼り付けて使うのが一番簡易的でしょう。
 下図のMicrosoftWord文書で作成した看板は、下図右側の「看板ダウンロードボタン」よりダウンロードできます。
 
 

 

火災

 

消火器: ○本
バケツ: ×個

 

建物倒壊

 

要救助者: 有り

 

道路閉塞

 

通行不可

 

   
 
 
    スタッフを配置する理由について                    
     
訓練当日、設置した看板が防災訓練における災害状況であることは上記で説明しました。しかし、必ずしも設置した看板が訓練参加者の目に留まるとは限りません。看板が小さすぎる、視力が悪い、説明をちゃんと聞いていなかったため看板の意図がわからない、などの不都合が生じる場合があります。
そこで企画・実施グループは、実施スタッフを設置した看板の傍に配置し、意図がわかっていない訓練参加者に看板の説明や、対応行動の説明をしてもらう必要があります。
以下の表は、模擬災害の看板ひとつに対して必要なスタッフの人数の一例です。
     
                                         
     

模擬災害の種類

必要なスタッフの人数
スタッフの作業内容
建物倒壊
-
看板に記載されたように救助者の有無を確認してもらうだけなのでスタッフを配置する必要はありません。
しかし、パールジャッキを使用して瓦礫除去を行うなどの高度な訓練を行う場合は複数名配置する必要があります。
道路閉塞
各2名
一定の区画を決め、道路を通行不可にします。
通行不可区間の入り口と出口に各1名ずつ配置し、通行しようとする人に訓練参加者かどうかを尋ね、通行不可である旨を説明します。
火災
各2名
訓練参加者に、看板に記載された必要数のバケツと消火器を避難中の訓練参加者同士で呼びかけ合い協力して集めてもらうようにします。