IT機器による情報収集とは?
 
                 
     前ページの教訓において述べたとおり、阪神大震災では被害情報の不足により初期消火活動、 救援物資分配、救助活動に遅延をきたし、被害情報収集の大切さを認識させられました。そこで、被害情報収集を円滑に行うために開発されたのが被害情報収集システムです。
被害情報収集システムとは、地震災害時に発生する火災、建物倒壊といった被害情報を数台のパソコンを利用して収集し、それらの情報を無線LANにより共有し、「被害情報の把握→救助・消火活動」を円滑に行うというシステムです。
   
                 
   
     
                 
 

何でパソコンで収集するの?

 
                 
   

 被害情報収集は紙地図を利用して被害情報を収集する方法とIT機器を利用して収集する方法の二つがあります。
IT機器による被害情報収集の利点として、情報の共有により、一度被害情報を収集した場所を他の人が重複して収集してしまうといったミスがありまません。

また、「中距離情報収集機能」という双眼鏡タイプのレーザー距離測定機を利用した機能を使用すると、被害現場に行かなくても大まかな被害情報が収集できます。

これらの機器により、被害情報を収集するのに危険が伴う場合においても被害情報が収集でき、かつ情報収集する人の危険性を最小限にすることができます。