2003年度 第1回災害委員会 議事録(案)

日  時:2003年5月21日 17:30〜20:00
場  所:建築会館会議室
出 席 者:(委員長)小谷 俊介 (幹事)源栄 正人,林 康裕,久田 嘉章
     (委 員)田中 礼治,新宮 清志,中田 愼介,稲田 泰夫,
          森山 正和,河井 宏允,井上 芳生,中島 正愛,
          濱本 卓司,岡田 成幸,矢代 晴実,志田 弘二,
          大内 宏友,元結 正次郎,山村 一繁,堀家 正則,
          大塚毅彦,川瀬 博,田村 修次,宮森 金栄,
          村上 正浩(多賀直恒の代理)(順不同敬称略)
提出資料:資料No.1 災害委員会委員名簿
     資料No.2 調査研究関係専門委員会運営に関する共通規程/
          災害委員会運営規程/災害委員会委員長選出内規
     資料No.3 第2回災害委員会インターネットWG
     資料No.4 日本建築学会の地震災害調査活動指針(案)
     資料No.5 災害委員会報告
     資料No.6 大会PD「学会本部と各支部の災害直後対応」
     資料No.7 「災害発生から復興に至る学会行動計画の策定」報告書
     資料No.8 日本建築学会大会(予告)
     資料No.9 大会学術講演会・研究協議会・PD部屋割り案
     資料No.10 2003年度大会における非公式行事等の予定について
     資料No.11 調査研究委員会広報委員推薦の依頼
     資料No.12 学術推進委員会における調査研究活動活性化のための検討
          項目 アクションプラン(案)
     資料No.13 トルコ地震の概要
     資料No.14 総合論文誌 第2号「学術論文」投稿のお願い
     資料No.15 災害委員会資料(東北支部災害調査連絡会)

議  事:
1.自己紹介・委員構成について
  各出席者から自己紹介があった。各支部および常置研究委員会からご推薦い
  ただいた方々が主として委員会が構成されている。災害がどこの地域で起き
  るかわからないので、各地方からご出席いただいている。また、地震災害だ
  けでなく多岐にわたる災害を考える意味で幅広く常置研究委員会からご出席
  いただいている。
2.災害委員会について
 1)規程・内規の確認
  a)調査研究関係専門委員会運営に関する共通規程
   学術推進委員会傘下の調査研究関係専門委員会の運営基準が定められてい
   る。
  b)災害委員会運営規程
   第3条に災害委員会の活動に関する記述があり、確認を行った。
   ・ありとあらゆる災害を取り扱うこととなっており、主に第3条(1)〜
    (4)を中心に活動を行っている。
   ・国内の災害の調査は、当該支部に調査をお任せしている。災害の規模が
    大きい場合は、本部災害委員会が協力することとなっている。
   ・海外の災害については、本部災害委員会が必要に応じて調査団を派遣し
    ている。その際は、災害調査は各個人の自己負担が基本となっている。
    学会として調査団を出すことについて全委員にアンケートをとり、必要
    に応じて委員会を招集して情報交換を行い、調査を希望される方々を取
    りまとめて調査団を派遣している。調査後は報告書を作成していただい
    ている。
  c)災害委員会委員長選出内規
   他の常置研究委員会では、立候補による選挙が行われているが、災害委員
   会は委員構成が主に各支部や常置研究委員会からご推薦いただいているこ
   とから、立候補による選挙は困難であり、委員長選考委員会が委員長候補
   者を推薦し、全員による信任投票を行い委員長を選出している。
 2)災害委員会組織について
   インターネットWG(主査:久田幹事)
   ・災害が起きたときに各種災害情報を提供しており、災害が起こるたびに
    分担を決めて情報発信を行っている。災害情報があればインターネット
    WGにお寄せいただきたい
   ・各支部代表から委員を紹介いただいて運営を行っている。2003年度
    インターネットWG委員は
      WG主査   久田嘉章(工学院大) 
      北海道支部 高井伸雄(北海道大) 
      東北支部  佐藤 健(東北大)  
      関東支部  山村一繁(東京都立大)
      東海支部  川口 淳(三重大)  
      北陸支部  田村修次(信州大) 石川浩一郎(福井大)より交代
      近畿支部  吹田啓一郎(京都大) 
      四国支部  中田慎介(高知工科大)
      中国支部  神野達夫(広島大) 椛山健二(広島大)より交代
      九州支部  高山峯夫(福岡大)
    である。
    ・災害委員会のメインサイトは久田幹事の協力のもと工学院大学にあり、
     建築学会のHPからリンクされている。
     http://kouzou.cc.kogakuin.ac.jp/Saigai/
    ・もし、東京地区に大災害が起きてメインサイトが機能しなくなること
     を想定して、近畿・東北支部にミラーサイトをおいている。各支部に
     HPをおいていただくようにしている。東北・関東・近畿支部は開設
     済み。
   災害調査マニュアル編集WG(主査:塩原委員)
   ・日本建築学会の地震災害調査活動指針(案)を作成している。
   ・後ほど詳しく読んでいただき、コメントがあればお知らせいただき、よ
    りよいマニュアルを作成していきたい。
   その他活動については、資料No.5の災害委員会の年報記事を参照されたい。
3.大会PDについて
  日時:2003年9月5日
  場所:中部大学
  テーマ:学会本部と各支部の災害直後対応
  PDの企画について中島委員より説明があった。建築学会本部と支部の災害
  対応の予行演習的なものを考えていきたい。これからのPDの準備は林幹事が
  担当し、配布資料を作成する。なお、資料の原稿は7月末日までに事務局に
  提出する。
4.災害委員会の移籍について
  「災害発生から復興に至る学会行動計画の策定」資料No.7にもとづき、報告
  書作成に至る経緯が小谷委員長より説明された。
  ・災害委員会を学術推進委員会の傘下におくのではなく、災害対応の学会組
   織へ移籍する案が、「災害発生から復興に至る学会行動計画の策定」委員
   会から理事会に提案されている。この件について自由討議を行った。
 <主な意見>
  ・新しい組織の実態が見えない部分がある。理事会で更に検討されてから具
   体的に論議すべきである。
  ・災害委員会の運営規程に「調査・研究」とあるからには学術推進委員会に
   籍を置き、発言権をもっておいたほうがいい。
  ・メリット・デメリットがはっきり分からない。ちゃんと判断基準を示して
   欲しい。
  ・災害に関する委員会がいろいろとあるので、新組織の方が突発災害に対し
   て建築学会として速やかに連携して行動がとれるのではないか。
  ・普段は学術推進委員会傘下に籍を置き、緊急時に副会長傘下に移る方法は
   考えられないか。
  ・1つの横断的な学術体系として学術推進委員会の下に残るべきである。
  ・阪神・淡路の時にも臨時的に会長の直下でアドバイスを行うこともしてき
   たので、籍を動かす必要はない。
  ・非常時の関する議論はされてきたが平時の需要に対して、どう供給してい
   くかを検討する必要がある。
  結論として、まだ具体的な組織作りについては検討されていないので、理事
  会・学術推進委員会である程度具体的な考え方がまとまってきたところでさ
  らなる議論を行うこととした。今回の情報を基にして、メールにより審議を
  すすめたい旨が委員長より提案された。

5.学術推進委員会報告
 1)大会の概要
   ・災害委員会は大会時に非公式行事を予定していない。
   ・インターネットWGは開催を予定している。日時は未定。
   ・大会広報委員を久田幹事にお願いすることとした。
 2)調査研究活動活性化のための検討項目 アクションプログラム
   ・詳細は後ほどご覧頂くこととした。
6.トルコ地震について
  ・80名程度の死者(主に寄宿舎の児童)
  ・寄宿舎の倒壊の原因についてはまだ詳しく分かっていない。
  ・他の情報は災害委員会HPより調べられる。強震記録等へのリンクもされ
   ている。
7.総合論文誌投稿のお願い
  第2号は災害を特集としており、ぜひご興味があれば投稿していただきたい。
8.自由意見
  東北支部について
  田中委員より東北支部災害調査連絡会を組織し、年1回程度連絡会を行って
  いる。常時と非常時の2つの活動を考えており、常時を田中委員、非常時を
  源栄幹事が担当している。常時は防災教育を支援する活動を行っており、非
  常時対策としては、災害発生時の活動のためのマニュアル作りを行っている。
  6月ぐらいに活動方針が固まる予定である。
9.その他連絡事項・意見
  ・saigai@aij.or.jpに連絡いただければ災害委員会委員長・幹事、インター
   ネットWGへ情報が伝わることになっている。
  ・海外の調査団派遣の必要性についての問い合わせもある。
  ・国内は支部に判断をお任せするが、支部だけで出来ないものについては災
   害委員会も支援するのでご協力いただきたい。
  ・被害調査報告書は調査団の報告だけでなく、他で調査を行った方々にもご
   協力いただいてより総合的なものを作成している。
  ・大会ごとに一般市民を対象とした防災普及活動(講演会・講習会)を開催
   するのはいかがであろうか?
     →委員長・幹事団で前向きに検討したい。

                                  以上