2001年9月17日
災害委員会委員各位殿
ご承知のように、9月11日のテロ事件によって、米国NYのWorld Trade Center建物群やWashingtonDCの国防総省建物が崩壊を含む被害を受けました。この事件でお亡くなりになった方々や負傷された方々とそのご家族に心からお悔やみ申し上げる次第です。高層建物であったTwin Towerの崩壊(WTC One(南側)は約1時間後、WTC Two(北側)や約1時間45分後)につきましては、火災による影響他が大いに関与したという推測など、その原因については詳細な検討が待たれます。さらに航空機激突後から崩壊に至るまでの間の避難が人命に大きな影響を及ぼしたことも見逃せません。
またこの種の事故は、高層建物を都市部に数多く抱える日本にとっても他人事ではありません。このような事情に鑑み、日本建築学会では、調査WG(仮称)を構成し、これら建物の崩壊と人命喪失を詳細に調査するべきであるという意見も出てまいりました。そこで本日は、日本建築学会災害委員会委員各位に対して、特に以下の点につきまして、事情把握、情報提供、ご意見をお願いしたいと存じます。
(1) World Trade Center建物群の構造設計・施工に関わる情報などをお持ちの方はお知らせください。
(2) World Trade Center建物群の崩壊に関わる情報源(HP他)をお持ちでしたらお知らせください。
(3) NY現地法人・事務所など、NYもしくはその近辺へのコンタクトをお持ちの方はお知ら
せください。
(4) 上記の主旨による調査WG設立の是非についてご意見をお聞かせください。
(5) 調査WGが設立に至った折りに、調査すべきと考えられる内容・項目についてご意見を
お聞かせください。
(6) 調査WGが設立に至った折りにはWGメンバーとしてご参加いただけるかどうか、またそ
の場合にはどのような視点からご協力いただけるかどうかご意見をお聞かせください。
ご回答は下記までお寄せください。
saigai@aij.co.jp
日本建築学会災害委員会
委員長 小谷 俊介