災害委員会委員各位殿
鳥取県西部地震被害調査
前略、10月8日付けのメールでご報告申し上げましたように、表記地震調査に関連し
て、学会中国支部を主体とする初動調査(中村雄治団長)を、10月8、9日に実施して
いただきました。調査結果の概要は学会災害委員会HP(
http://kouzou.cc.kogakuin.ac.jp/Saigai/)に順次掲載されている通りです。10月
14日午前に中国支部初動調査団による会合が開催され、初動調査の整理、今後の調査
方針、報告会の主催などを審議いたしました。以下に現時点での活動状況をご報告す
るとともに、委員各位からのご意見をいただきたいと存じます。
(1) 初動調査結果に基づいた速報会が、学会中国支部の主催により、下記の要領で開
催されます。当日は速報会資料を頒布いたします(有料)。またプログラム詳細はま
もなくHPに掲載いたします。
日時:10月26日午後2時〜5時
場所:広島工業大学広島校舎会議場(広島市中区中島町5-7、電話:082-249-1251)
プログラム:
はじめに
調査団の構成と調査方法
地震動と地盤
地震動
被災地の地盤
初動調査結果
概要(被害集計、被害の分布状況など)
構造形式ごとの被害状況
木構造
RC構造
S構造
地盤関係被害
墓石や石塔
まとめ
(2) 中国支部二次調査として、@震源近傍の学校建築を中心により詳細な被害調査、
A大破・中破に至ったRC造建物に対する詳細調査、B中破に至ったS造建物に対する
詳細調査、などを近日中に実施する予定です。
(3) 今回の地震の規模と被害を踏まえ、災害委員会として被害報告書を作成すること
、報告書作成の主体を中国支部調査団に依頼することをご提案申し上げます。
(4) (1)の速報会プログラムにもありますように、初動調査は主として構造被害に限
られております。また人員の都合にもより、圧倒的多数の被害を受けた木造家屋に対
する調査がいささか遅れている状況も見られます。被害調査の充実をはかるため、学
会常置委員会として独自に調査をご計画であれば、その旨災害委員会(
saigai@aij.or.jp)にご一報いただけましたら幸いです。特に、各常置委員会からご
推薦いただいている災害委員会委員におかれましては、ご意見をいただきたいと存じ
ます。
(5) その他、学会調査の今後の進め方などに関しましてご意見をちょうだいしたいと
存じます。
以上、現在までの進捗状況他ご報告まで。
2000年10月15日
災害委員会委員長 柴田明徳 (東北文化学園大学)
同 幹事(鳥取県西部地震担当) 中島 正愛 (京都大学)