2002年日本建築学会大会(金沢工業大学)
 災害部門 パネルディスカッション

8月3日(土) 9:00〜12:00
5号館110教室 (注:1号館302号室から変更になりました!)
司会:久田嘉章(工学院大学)
副司会:山村一繁(東京都立大学)
記録:高井伸雄(北海道大学)

 近年のITの急速な発展により地震防災のあり方や災害調査の方法などが大きく変わり
つつある。阪神淡路大震災の後、国や自治体による大規模の地震計ネットワークが整
備され、ほぼリアルタイムな地震情報が入手可能になりつつある。またITを活用した
リスクマネージメント技術も急速に発展している。従って即時的な被害推定や災害調
査を行い、統合化された情報を用いて復旧・復興に至るまでの全プロセスを速やか
に、かつ効率的に行うことも可能になりつつある。一方、コンピュータや情報通信
ネットワーク、GPS、GISなどハード面の急速な発達に比べ、非常時において縦割りに
なっている各機関・組織を有機的に結ぶべくソフト面での進展は著しく立ち遅れてい
るのが現状である。従って国や自治体、企業、大学などの多くの専門家を抱え、各分
野での専門知識を横断的に動員できる学会の地震防災に果たすべく役割は今後ますま
す大きくなるといえる。本研究会では地震防災の各分野の第一線で活躍する専門家に
講演を頂き、ITを活用した地震災害の前後における理想的な地震防災のあり方、効率
的な地震被害調査を行う方法など、学会の果たすべく役割を探る。

1.主旨説明
 小谷俊介(東京大学)

2.主題解説
 @リアルタイム地震防災システムの現状と利用例
 ・・・・・・・・・・・・翠川三郎(東京工業大学)
 A地震情報伝達システムROSEの開発
 ・・・・・・・・・・・・石田瑞穂・大井昌弘(防災科学技術研究所)
 B名古屋圏における地震防災ためのモノ作りと仕組み作り
 ・・・・・・・・・・・・福和伸夫(名古屋大学)
 C危機管理におけるインフォメーションテクノロジー:晴海トリトンスクエアの事例
 ・・・・・・・・・・・・川合広樹(EQEインターナショナル)
 Dインフォメーションテクノロジーと地震災害調査
 ・・・・・・・・・・・・岩井 哲(広島工業大学)
 EITの地震災害調査への活用と課題
 ・・・・・・・・・・・・久田嘉章・柴山明寛(工学院大学)
 F震災調査に備えた関東支部の取り組みと課題
 ・・・・・・・・・・・・塩原 等(東京大学)

3.討論