日本建築学会災害委員会各位殿

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26日より、アルジェリア地震について、災害委員会委員を含め関係各位に意
見を求めました。調査団派遣に関するアンケート集計の結果は、東京大学地震研
究所壁谷澤教授および京都大学工学研究科河野進助教授の所から留学生を派遣す
る意思表示がありました。また、東京大学の塩原等助教授と北海道大学の岡田成
幸助教授より、派遣の必要ありの回答をいただいきましたが、そのほかに積極的
に調査をする希望はありませんでした。

各意見や諸般の情勢を検討いたしました結果、災害委員会としては以下のように
対応したいと存じます。
(1)
建築学会としては独自の調査団を派遣することは行わない。
(2)
調査員を派遣する意思表示のあった東京大学地震研究所壁谷澤教授および京
都大学工学研究科河野進助教授の留学生を、日本地震工学会に紹介して、日本地
震工学会の調査団に参加していただくことを提案し、地震工学会の活動を支援す
る。
(3)
ただし、留学生だけでは技術的に調査ができるかが不安であり、できれば建
築構造に関する教官クラスの人を派遣して、建築に関する信頼できる調査結果を
得られるように強く望みたい。
以上について意見がある場合には、ご連絡いただきたく。

日本建築学会 災害委員会
委員長 小谷俊介 (千葉大学)
担当幹事 源栄 正人 (東北大学)