インド・パキスタン北部を震源とする地震の災害調査活動に関するアンケート調査のまとめ

20051024

 

1.氏名(年令)、所属、役職 を記して下さい。

・平山育男、長岡造形大学
・瀬尾和大,東京工業大学

・熊谷仁志、清水建設技術研究所

・久田嘉章、工学院大学建築学科

・三井和男 、日本大学生産工学部数理情報工学科

・吹田啓一郎,京都大学防災研究所

・土井希祐、新潟大学工学部建設学科

・大崎純、京都大学

 

2.  連絡先、電話番号、ファックス番号を記して下さい。
省略

 

3. 日本の各機関(国、自治体、建設会社、研究所、大学など)の対応に関連して、御存知の情報(調査団の派遣などを含む)をおよせ下さい。

・ウェブページ・新聞記事から情報を入手しています.

・土木学会が東大生産研の小長井先生を隊長とする先遣隊を派遣予定、日本地震工学会でも連絡調整中と聞いています。また文部科学省科学研究費・突発災害調査研究も研究募集と聞いています。

・防災研究フォーラムで現地調査の公募が行われています:http://www.dprf.jp/

 

4. 国外以外の各機関の活動(救助隊の派遣、調査団の派遣など)で御存知の情報をおよせ下さい。
米国のEERIやEUのEEFITも調査団派遣を検討中のようです。

 

5.   皆様の母体となる委員会・支部で、何か関連する動向があればお知らせください。
(たとえば,材料施工委員会や壁構造運営委員会の組石造関連委員会など)

・正式ではありませんが建築学会からBCSに協力の打診があったと聞いています。

災害委員会で連絡調整中です

・今回の被害はシェル空間構造とはあまり関係はない

 

6.  今回の地震調査のため、建築学会から調査団を派遣する必要があると思いますか。
(必要とお考えの場合には、調査の焦点等もお知らせください)

必要と思う。

・是非ある

・必要あると考えます.

1.JICA専門家が被災されたイスラマバードの高層アパート(マルガラ・タワーズ)4棟のうちなぜ1棟だけが崩壊したのか.他の3棟には大きな損傷がないように思われます.

2.カシミール地方や北西辺境州に立ち入ることができればの話ですが,例えばバラコトの写真(朝日新聞,10/10トップ)を見ると,丘陵上の集落が全滅している.地盤・地形条件と被害との関係を解明することには大きな意味があると思われる.

3.構造物に関してはよくわかりませんが,恐らくわが国にとって有用ではないと思われます.だから調査する必要がないという訳ではなく,突発災害調査申請に際して,わが国のためになるかどうかと云った理由づけは無用ではないかと考えます.

・必要があると思います。

1.高層RC建物の崩壊原因の調査を行う
2.台湾集集地震の時のように日本の進んだ被害調査・復旧技術を水平展開し早期復旧に貢献する
3. ただし震源地は外務省の退避勧告区分にあたるのでセキュリティの問題をクリアにする必要があります。

・被害の甚大さを鑑みても、これまでのインド・グジャラート地震やイラン・バム地震と同様に単独では無理としても他学会や突発災害調査研究と共同し、調査支援活動を行うべきだと思います。特に非常に浅いM7.6地震の震源近傍の地震破壊力の推定、パキスタン特有な地域建築の耐震性と強化の方策などの調査が必要かと思います。

・被災地は治安の良くない地域と思われますが,調査団派遣を検討する必要はあると思います。ただし,建築学会単独では難しいかもしれません。山間地における地盤や地形と被害の関係など。ただし,カシミールなど被害が激甚であると伝えられている地域への立入ができればの話ですが。
・被害の大きさから考えてあった方がよいと思います.建物の倒壊による被害が特に多いようなので,地震動と建物の性能についての正確な記録が求められると思います.

・調査団は派遣するべきだとは思います

 

7.     建築学会災害委員会が調査団を計画した場合に、あなたはこの調査団に参加する意向がありますか。

・今は無理.もしタイミングが合えば.目的は上記の1と2です.

・企業の人間なので、調査する時期と状況によると思われます。

年内は業務・実験が詰まっており、残念ながら無理です

・必要と思う。私自身は参加できない。

・時期と経費負担による

8. 現地にお知り合いの方がおられましたら、連絡先などをお知らせください

・当社の現場がパキスタンのラホール(イスラマバードよりも南方)にあるようですが、小規模な現場のため協力できるかどうかはわかりません。ちなみにラホールは日本でいう震度2〜3程度だったそうです。残念ながらパキスタンには営業所などはありません。

9. 被害の詳細を知るための情報源(詳細情報を得るための情報源などをご存知でしたらお知らせください)

・下記のDr. Walter Hays は世界中の自然災害に対して強いリーダーシップを発揮して います.これから情報が期待できます.

From: "Walter Hays"

Global Institute for Energy and Environmental Systems

Global Alliance for Disaster Reduction

University of North Carolina at Charlotte

Colleagues

The attachment contains some of the broad facts.

A larger power point file (too large for a network e-mail message) is being posted on GADR's web site for you to download and share, as appropriate.

http://www.gadr.giees.uncc.edu>www.gadr.giees.uncc.edu

・知人から,下記のような活動をされている団体があることを教えていただきました.調査目的の活動ではありませんので,どの程度,学術調査に協力していただけるかはわかりません.

http://www.pat.hi-ho.ne.jp/nippagrp/pakistan.htm

 

10. その他のご意見をご自由にお書きください。

・各方面でのご尽力,大変ありがたく思っています.構造物に関してはよくわかりませんが,恐らくわが国にとって有用ではないと思われます.だからと云って調査する必要がないという訳ではなく,突発災害調査申請に際して,わが国のためになるかどうかと云った理由づけは無用ではないかと考えます.少しでも国際貢献ができるのであれば充分ではないでしょうか.

・パキスタン航空がいまだに下記のルートで就航しているのはありがたいことです.

  月曜と金曜 :成田→北京→イスラマバード→カラチ

  日曜と木曜 :カラチ→イスラマバード→北京→成田