Shindo_tanaka.exe の説明書 http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/kyoshin/kaisetsu/calc_sindo.htm を参考にした。 ●2011.04 田中が作成。(exe およびこの説明書。) ●3成分(水平2成分、上下1成分)の時刻暦加速度データから、 気象庁の計測震度および震度階を求めるプログラム。 ●加速度のデータの単位は(cm/s/s)であること。 ●加速度のデータ数の上限値は70000。これ以上の場合、強制終了する。 ●加速度のデータのフォーマットは、下記の通り。 Time(s) NS EW UD 0 0.004 0.003 -0.004 0.01 0.008 0 -0.009 0.02 0.011 -0.004 -0.007 ※1行目のヘッダーを必ず付けること。 時間および加速度データはフリーフォーマットであるが、 基本的にはCSVまたはテキストデータとする。 ●計算結果の整合性は確認済み。 ●計算はすべて倍精度で行っている。 ************************************************************************ 計算方法 計測震度は、平成8 年2 月15 日気象庁告示第4 号に定められている。 具体的な計算手順を以下に示す。 (1)ディジタル加速度記録3 成分(水平動2 成分、上下動1 成分) のそれぞれの フーリエ変換を求める。 (2)地震波の周期による影響を補正する3 種類のフィルターを掛ける。 3 種類のフィルターは以下のようである。 ただし、f は地震波の周波数(Hz)、y はf に10分の1 を乗じた値である( y = f/10 )。 @周期の効果を表すフィルター (1/F)^0.5 Aハイカットフィルター 1/ (1+ 0.694y^2 + 0.241y^4 + 0.0557y^6 + 0.009664y^8 + 0.00134y^10 + 0.000155y^12)^0.5 Bローカットフィルター (1- exp(-( f / 0.5)^3)^0.5 (3)逆フーリエ変換を行い、時刻歴の波形にもどす。 (4)得られたフィルター処理済みの3 成分の波形をベクトル的に合成する。 p=( px^2 + py^2 + pz^2 )^0.5 (5)ベクトル波形の絶対値がある値 a 以上となる時間の合計を計算したとき、 これがちょうど 0.3 秒となるような a を求める。 ※具体的には、デジタル記録のサンプリング時間間隔をΔt としたとき、 ベクトル波形p を絶対値の大きい順に並べて、0.3/Δt 番目の値をa とする。 (6)(5)で求めたa を、 I = 2 log a + 0.94 により計測震度 I を計算する。 (7)計算されをたI の小数第3位を四捨五入し、 小数第2位を切り捨てたもの計測震度とする。 |--------------------------| |震度階級 | 計測震度 | |--------------------------| |0 | 0.5未満 | |1 | 0.5以上 1.5未満| |2 | 1.5以上 2.5未満| |3 | 2.5以上 3.5未満| |4 | 3.5以上 4.5未満| |5弱 | 4.5以上 5.0未満| |5強 | 5.0以上 5.5未満| |6弱 | 5.5以上 6.0未満| |6強 | 6.0以上 6.5未満| |7 | 6.5以上 | |--------------------------| 以上